Tokyo Institute for Advanced Studies of Language

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2008年度 理論言語学講座 講師及び講義内容

A 言語学特殊講義(言語の脳科学)【前期のみ】

11.A 言語学特殊講義(言語の脳科学)
【前期のみ】(木・午後7時30分〜8時50分)
 
酒井 邦嘉(東京大学准教授)

 「言語の脳科学」について、予備知識を仮定せずに講義する。言語に規則があるのは、人間が言語を規則的に作ったためではなく、言語が自然法則に従っているからである。こうしたチョムスキーの言語生得説は激しい賛否を巻き起こしてきたが、最新の脳科学は、この主張を裏付けようとしている。実験の積み重ねとMRI技術の向上によって、脳機能の分析は飛躍的な進歩を遂げた。本講義では、失語症や手話の研究も交えて、言語をめぐる以下のテーマについて、脳科学の視点から考えることを目標とする。 講義内容は前年度と基本的に同様だが、題材は適宜、追加・更新するので継続受講が可能である。

  1. 脳−心−言語
  2. 獲得と学習
  3. モジュール仮説
  4. 普遍文法と言語獲得装置
  5. 言語の脳科学
  6. 言語の機能局在
  7. 言語野と失語
  8. 自然言語処理
  9. 言語入力の脳メカニズム
  10. 文法処理の脳メカニズム
  11. 手話への招待
<テキスト>
酒井邦嘉『言語の脳科学 - 脳はどのようにことばを生みだすか』(中公新書 2002)
<参考文献>
D・コグズウェル『チョムスキー』(佐藤雅彦訳,現代書館2004)
酒井邦嘉『科学者という仕事 - 独創性はどのように生まれるか』(中公新書 2006)
*講義内容の一部修正などがある場合には、ホームページ(http://www.tokyo-gengo.gr.jp/)で公開する。 *講師の所属は2008年4月現在。
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