参加者みなさんからの声 −アンケート結果−


第29回


開催日: 2007年3月17日(土)

講 演: 「ことばの科学」 〜脳はどのようにことばを生みだすか〜

講演者: 東京大学大学院総合文化研究科 助教授 酒井 邦嘉 先生



★講演会についてのご感想


(高校1年生)

●言葉が物理などに関係しているとは思わなかった。フラクタル性のことがとてもすごいと思った。自分の脳は「省エネ脳」なのかなあと思った。

●講演会に参加する前は「ことばなのに科学?」とか「文系のことにあまり興味がない人でも楽しめるのか?」とか思っていたけど確かにことばなのに科学だったし楽しむことができた。

●今日の議題のように科学教室を楽しめたと思います。これからは様々なことに好奇心をもてるようになろうと思います。

●今日の講演会で今まで全っく分からなかった脳について少しイメージできるようになりました。難しくて理解できなかった部分もありましたが、科学について関心や興味が講演を受ける前よりふえました。

●物理学と言語学はまったく反対の学問だと考えていたが、この教室で近いことが分かった。たとえ、理系だとしてもいつの間にか文系の領域に踏み込んでいるのだと思った。

●少しは分かる部分もあったけど、ほとんどむずかしい内容でした。でも、酒井先生の研究している内容が少しでも分かり、よかったです。

●とってもおもしろかったです。脳のことにはあまり興味はなかったけど、話を聞いて共感できる部分も多かったんでいろんな学問に興味をもてました。

●物理が、まったく逆だと思っていた言語学とつながっているのに驚いた。今後学んでみたいなあと思った。進路選択にいい参考になった。今日の講演をきいて、とても楽しかった。

●理系の話だと思って関係ないと思っていたけど、語学の話もあったのでよかった。通訳や語学関係の仕事につきたいと思っているので同時通訳の話も聞けてよかった。

●言葉と科学の関係が深いということが何となく分かった。

●物理学と言語学との再帰性における共通点を知れてよかった。しかし、個人的だが物理学においては「研究対象の範囲を絞り込んだ方がいい」というのは、つまらないと思った。

●難しいところもあったが、言いたいことはなんとなく理解した。

●確かに内容は難しいものではあったが、大変興味深い内容だった。特に、「再帰性」については、青天の霹靂だった。「美しさ」と「言葉の骨組み」が規則性のもとでつながりを持っていて、そこからさらに枝分かれして…というように多種多様な学問の底辺が分かった気がする。以前考えた「文系は人の心の規則性を表す」「理系は自然の規則性を表す」というものが裏付けられた格好になって、少し嬉しかった。

●言語の骨組みはすべての言語において同じだということを聞いて、とてもびっくりした。

●言語学を聞いて難しいイメージがあったけど実際聞いてみて興味をそそられるような内容が多かった。

●脳科学や言語学のことを聞いて、とても興味が深いものだと思いました。難しいことだけど興味を持てました。

●文法をマスターするのが数年でできるとしって、英語をマスターできたらいいなあと思った。

●脳科学やことばの仕組みについてよく分かった。この講演を通して言語学について興味がわいた。

●日頃、聞けないような話を聞くことができて、良い体験・経験になりました。最初に脳科学には興味が無かったのですがこれをきっかけにこの分野を勉強する機会があれば、この体験を思い出したいと思いました。

●今回の講演で自分がどのようにして、言語を覚えたのかといことをしりました。前々から疑問に思っていたことなので、長年の疑問が解けて、とてもすっきりしました。このような講演がまたあるのでしたら参加したいと思いました。

●難しかった

●内容的に難かしいと思ったけど聞いてて楽しかったです 規則が無いように見えてもあるものがあったりと、日常ではなかなか聞けない内容だと思いました。

●とても興味深い話でした。前々から脳の言語野のことや脳が言語に与える影響に興味があったので、ますます興味がわいたし面白かったです。鳥取でもサイエンスカフェのような催しがもっと多く企画されればいいのになぁと思いました。地方であるが故にそういう催しが少ないので…。今日はこのような良い講演会をありがとうございました。

●担任の先生からこの教室のお話を聞いて興味を持ち、参加したところ、とても興味深いお話が聞けて本当によかったと思います。特に双子の験究の事について興味を持ちました。

●難しいところもあったけど、こういった分からないことを深めていくところに科学の楽しさがあるんだなと思った。僕も人間の行動とかの仕組みに興味があるのでとても勉強になった。人間とは本当に未知なものだと思ったし、言語という一つだけをとっても色んな学問分野が密接に関わっていることが分かった。既成概念を疑っていくことが科学には大切なんだなと思った。

●ことばの科学によって言語のしくみがよく分かった。動物についての研究にとてもきょうみをもてた。

●言語という分野でも、意味を切り捨てて構造の骨だけで考えれば数学や物理と同じような再帰性のあるような構造が現れるというのが意外で、それを理解できることが人間の脳の本質だということが一番印象に残った。言語学と物理という離れているものが、実はつながりのあるものだということを初めて思って、新しい発見だった。

●理科系というと、ことばや原語についての学問は文系のものだといって切り離して考えがちでしたが、脳科学と原語学についてや、それ以外でも密接な関わりを持つものだと感じました。日本語、英語などその他多くの言葉はそれぞれが全く違なったものではなく、人間の脳の構造によってつくられる普遍原語という語を聞きましたが、それぞれの言葉にはもちろんニュアンスの違いもあるのに、その共通点やイメージがよく掴めませんでした。

●おもしろくて、わかりやすかったけど、やはり自分は前提としての知識量がとても少なく、何とも村をしてしまった気分でした。でも同時に、興味をもつこともでき、自分の中でまったく新しい分野についてのことを知ることができてよかった。また機会があったら参加したいです。

●1つの事柄を色んな角度から見るとたくさんの発見があることがわかりました。私は今、進路についてなやんでいましたが、先生が行っている仕事もおもしろそうだなぁ、やってみたいなぁと感じることができました。お話は、まだ知識がなくわからないところもあったけど、楽しむことができました。

●少し難しかったけれど、大体は理解できました。18ページにあったフラクタル性(植物)の葉っぱのような絵が法則にのっとって書くとこうなる。という無限に続く形がとても印象に残りました。

●難かしかったので、半分理解できたかどうかですが、言語についてあらためて聞き、おもしろかったです。心理学にもっとつっこんだお話等があれば、聞いてみたいです。

 

(高校2年生)

●講演会の演題から言語学しかやらないのかと思っていたら、脳科学、数学など分野の壁を越えた話だったので、少なからず驚きました。でも、逆にさまざまな分野のつながりが見え、とてもおもしろい話でもありました。

●わかりやすかった。ミツバチの話は、生物の時間に聞いて、ただ何とも思わずに聞いていたけど、実はすごいことなんだとわかった。授業でならったことと関係していることとかあって、わかりやすかったし、聞いていておもしろかった。

●いろいろ知らなかったことを学べて、とてもよかった。

●言語と脳の関係が少しわかった。

●先生のお話が身近なものであったり、分かりやすかったりして、とても楽しい時間が過ごせました。最前列で聞いていたので参加して「楽しむ」感覚が強く味わうことができました。“第一流”の方のお話はめったに聞ける事はないですし、知識も豊富で、質問にもよどみなく答えていらっしゃったのは本当にすごいと思います。本当に、参加できて良かったので、またこういう企画を開いて頂きたいです。

●学習したことが身につくのは感覚的で漠然としたことのようにとらえていましたが脳の活動度合いとしてあらわれるということを知り、普段の勉強などの一つ一つも気づかないところで糧になっているのだと感じられました。高校生である私たちは日常的に“理系”“文系”と区別しがちで、その中間的な分野を私自身は目指したいと思っていたので今日の話はとても興味深く聞かせていただきました。

●言語学についてはじめはあまり興味がありませんできたがこの講演を楽しんで聞くことができた。

●言語を科学的に見るとどのようであるかという1つの視点を知ることが出来、非常に参考になりました。

●内容は結構難しそうなかんじがしたけど、酒井さんの話はすこしおもしろく、分かりやすかったので、とてもいいと思います。最後の質問時間も多くとっていて良かったです。実験(研究)で、猿の世話とかができるのが良いなあと思いました。

●脳が関係しているので、難しい内容だと思っていたけど、すごくおもしろかったです。双子のように脳のつくりが似ていると、行動パターンが似ていたりするのに興味があります。好奇心がある方が生活していくうえでは便利なことを知りました。猿は全部が好奇心があるものだと思っていたので少しびっくりしました。好奇心がない猿が、のみこみが遅いことは、人間や蟻などの生き物すべてにあてはまることだと思いました。働きアリの中でも働かないアリがいるのはそのことが関係しているのかなぁ。

●難しかったが、なんとか理解できた。よかったと思う。言語学は文系の学問かと思っていたがそうではなくておどろいた。

●所々難しいところがあったが、興味の持てる内容ではあった。

●私たちが普段使っている「ことば」と脳のつながりについていろいろなことを知ることができました。今まで文系のものだけだと思っていた言語学はほかのさまざまな分野につながっていることが分かり、言語学に興味をもつことができました。

●よく理解できない所もあったけど、おもしろいなァ!とムズムズしてきました。分かりやすくお話ししてくださったので楽しかったです。内容もおもしろいことばかりでした。特に前半はムズムズしたけど自分でも考えてみたいと思います。

●ことばの科学ということで、初めはあまり興味がなく、つまらないだろうなあと思っていたけど、聞いてみると、言語と脳がどのように関係しているかというのが分かったり、今まで知らなかったことが分かったりとおもしろかった。

●さまざまなことを知り、人生の糧になったと思う。自然科学は前から興味がありましたがより深まった。

●難しかったなぁ。言葉は自然にできていて、人間には作れないということになるほどと思った。

●物理学と言語学がつながっていると聞いた時は、よく分からなかったが、今日の講演で、言語学がさまざまな学問とつながっていることが分かった。英語を学んだときの、脳の働いている場所の違いがある等、とてもおもしろい話だった。

●人間の言語の骨は一緒なので、言葉なら全部理解できるのじゃないかと思った。

●私が毎日何気なく使っている言語を、数字で説明できることを知り、興味を持った。言語にある法則性を、もう少し深く学んでみたいと思った。

●脳のはたらきについて、新しく知ることを色々きけてとてもためになりました。ありがとうございました。

●脳のことだから、まさか数学が関係しているなんて考えていなかったので興味深かったです。一見全然関連のなさそうなことでもどこかにつながっているということが分かったのでいろいろ知りたくなりました。

●解りやすいけれど、魅力がいまいち。

●少し難解な内容ではあったのですが、言語と脳科学の関連の世界を垣間見ることができてうれしく思います。このような機会にとても貴重なお話をして下さり、ありがとうございました。

●割と一般的な内容が多く、とっつきやすくてよかったんじゃないでしょうか。その分細かい仕組み等にはあまり触れられず、少々もの足りない感もあった。

●僕は、特に、「どのようにすれば言語の達人になれるのか?」ということを知りたくて、この講演を聞きに来ました。結局、何度も繰り返して練習することが結論でした。それによって脳が鍛えられ、定着していくのでしょう。面白かったです。普段の勉強のリフレッシュになりました。

●言語と科学についての関係というものは、普段意識することがないため、いろいろと驚かされました。また、関連して、生活の上のいろいろなものが、数学的に美しく表現できることに感動した。言語という身近な存在の研究というものは、それだけにとても興味深かった。

 

(高校3年生)

●骨組みの話が分かったようで分からなかった。

●普段よく周りに関心がないと言われるので、これからは小さなことにも興味を持っていきたいです。

 

(その他)

●大学時代にチョムスキーの生成文法は、習いましたが、今その内容が脳科学と結びついたことについては、研究が進んだものであると感じました。

●久しぶりに学生の気分で講演を興味深く聞かせていただきました。物理学と言語学という全く異なると思うような分野の研究をされている事、また様々な物の見方や考え方がお話の端々に感じられる事に感銘をうけ、これからの自分の姿勢にも生かされるように思えました。

●「ことばの科学」のタイトルの講演だからとても難しい内容だろうと思っていたが、長い4時間ほどの講演内容はとても興味深く吸い込まれるような話し方でことばと脳との関係が多面的に興味・関心を持つ内容で大変感動を覚えた。たぶん高校生も私以上に感動したと思う。有難うございました。感謝致します。

●大変参考になりました

●めちゃくちゃ楽しかったです。

 

★「科学」について日頃から興味があること、知りたいこと、疑問に思うこと

 

(高校1年生)

●もし赤ちゃんのとき、まだ脳がどの言語を受け入れるのかを決まらない時期に、様々な言語を聞かせたら、その赤ちゃんはどうなりますか。

●臨床心理とか生物学とか創物の行動について興味があります。

●人間の周りの環境とか、心理とか、行動についてのこととか、人間の身のまわりに関する事を学びたい。

●科学にもいろいろな文野があることを知ったのでどういうものがあるか知りたい。

●天才でも脳の14%しか使っていないと聞いたことがあるが、どのようにして検証したのか。

人間の一人よがりが象徴する心理。生物の心理に普遍的なものはあるか。生物の心理に不変のものはあるか。

●「おもしろい」「おもしろさ」について脳科学的→例えば記憶との関連、感情的な関連(マンガの場面、セリフ、裏設定などいちいち自然に暗記してしまう) にはどのような解釈がなされているのか。第6感についての研究。

●骨組みが同じならばいきなり違う言語の国に行ってもなじめるのですか。

1番興味があるのは物理でとくに宇宙など大きなことが知りたいと思ってます。

●犬の言葉がわかる機械というものはどうしてわかるのですか?

●興味があるのはロボット科学です。

●でんじろう先生の実験に興味があります

●モーツァルトの音楽は脳にいいと聞いたことがあるのですが、いったいどのようによいのでしょうか?

●人間の脳のシワって、勉強する、しないでやっぱり数が違うんでしょうか…。

●宇宙について知りたい。九官鳥などの脳の仕組みを知りたい。

●脳をみて自分に合った職業をみつけることができるか。

●言語だけでなく、数学など他の分野で脳がどう働くかも知りたいと思った。

●色が与える影響(緑でなごむとか赤で興奮するとか)

●私は心理学に興味があり、人間の根底の感性がなんであるのか、また、君という人間のルーツをあなたという人が完全に理解、共感しあなたという人のルーツをかき消した場合、あなたという人は君という人間にどれだけ近づけるかという疑問がわきました。

●完全な球体というのはつくれないと聞きました。本当ですか?もし、それが本当なら、なぜですか。

●カラスの言語を理解して、カラスと和ぼくできませんか。

 

(高校2年生)

●記憶について、睡眠について

●睡眠について、夢について

●この先、科学が進んでいけば、人間以外の他の動物の言いたいこととかもわかって、お互いに気持ちが伝えられる世の中になる可能性はありますか。

●脳のつくりが似ているなら感じることが似ているのは、双子だけにしか当てはまらないのですか。兄弟や姉妹では違ってくるのですか。文章に対してイメージがわくのは、自分が同じような経験をしたことが関係しているけど、映画や本を読んで、自分が全く経験していないことに対して涙が出たりするのはなぜですか。

●運動能力と脳の関係? 東大生など頭がいい人とそうでない人の脳のはたらきのちがい。また、そのちがいはどのようにして生まれるのか。

●宇宙人と人間とか、動物とか脳のつくりが違っても小さい頃から話しかけられたら会話ができるようになるんですか。

●どうして命ができたのだろう。全ては無から始まったのだろうか。(宇宙はどうしてできた?)

●音楽が人の脳に与える影響。

●文法を覚える所は小さな場所なので、その小さな場所にどれだけの文法を覚えることができるのか疑問に思った。

●生物の細かい体の構造 心理

●脳のことなのですが、たとえばしゅようとかが出来て、切除した場合圧迫された部分は元に回復(戻る)すると聞いたのですが、脳がい縮した場合戻らないのはどうしてなのかというのが疑問です。

●科学の終端って何?)

●自分は機械の仕組み・システムなどに特に興味があります。

●世界の絶対法則

●わりかし、どの分野にでも興味があります。「科学」は生活と密着しているからです。特に、遺伝や有機物質には興味があります。僕たちの体を構成しているからです。疑問に思うのは、勉強には暗記がつきものだ、ということです。これによって、「科学」嫌いが増えているような気がします。確かに暗記することで調べたりする時間は省けますが、暗記をしなくても知識として使えると思います。

●道路の建設計画の際に、事故の起こらない様微分の考えを用いていると聞いたが、微積分が日常どう関わっているかが気になる。学校では、微積分でグラフの面積が分かるなど抽象的なのでそう思う。

 

(高校3年生)

●シャンプーなどに入っている薬品の正体、それらの安全性。

●血液型  赤ちゃんが人を見た時の認知と認識

●今、日常生活と数学の結びつきが、昔と違い科学技術の進歩によって目に見えにくくなっています。その間をどのように絡ぐのか、そのようなことを考えておられることはいませんか?

 

(その他)

●生まれたばかりの子供が、言葉を覚えていくしくみ。最近我が子が言葉をどんどん覚えていきますが、初め単語ばかりだったものが、フレーズとなり、それと同時に飛躍的にことばが増えていく事に驚いています。歌やメロディーもよく覚えます。人間はとても不思議だと感じています。

●心の問題

●人はどれくらい遺伝に作用されるのか?意志の力とか科学できるのか。

 

以上