|
|
|
21世紀は9月11日の米中枢同時多発自爆テロ事件で幕を開けたといえるかもしれない。 この新世紀が人類の命運を賭けた世紀であることは間違いないが、
その新世紀の思想と文明と社会の課題を構想していく際に、そもそも20世紀とはどんな時代だったか、そこで投げかけられた問いとは何であったのかを正確に読み解く必要があるだろう。 新世紀の戦争が始まった今こそ、じっくりと20世紀に投げかけられた知と実践のメッセージを
大胆に読み取る作業が必要ではないだろうか。 そしてそれを創造的に未来につないでいく必要があるのではないか。その問いを20
世紀を代表する知と行為を発信する人物に焦点を当てながら、現代日本の思想界の第一線で活躍している思想家や研究者とともに探究してみたい。 |
|
|
第1回 4/24(土) 「中上健次」 |
テーマ |
中上健次 (1946〜1992) |
|
小説家。和歌山県生まれ。 故郷の紀州熊野を舞台に血縁の葛藤を描いた『岬』で芥川賞を受賞。 『鳳仙花』『地の果て
至上の時』『枯木灘』『熊野集』『軽蔑』。 |
講 師 |
紀和 鏡(作家・故中上健次夫人) |
|
1947生。故中上健次夫人。作家。『Aの霊異記』『夢熊野』。 | | | |
|
|
第2回 5/22(土) 「フーコー」 |
テーマ |
フーコー (1926〜1984) |
|
フランスの哲学者・歴史学者。 言語体系と歴史との関係を知と権力との関係として解明。 『狂気の歴史』『監獄の誕生』『性の歴史』『言葉と物』。 |
講 師 |
内田隆三(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授) |
|
1949生。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授。 『ミシェル・フーコー』『国土論』。 | | | |
|
|
第3回 6/5(土) 「北一輝」 |
テーマ |
北一輝 (1883〜1937) |
|
国家社会主義者。 中国革命に参加。二・二六事件の理論的指導者として銃殺。 『国体論及純正社会主義』『日本改造法案大綱』。 |
講 師 |
松本健一(麗澤大学教授) |
|
1946生。麗澤大学教授。 『北一輝論』『評伝
北一輝(刊行中)』『砂の文明・石の文明・泥の文明』。 | | | |
|
|
第4回 7/17(土) 「フロイト」 |
テーマ |
フロイト (1856〜1939) |
|
オーストリアの精神医学者。 深層心理学および性欲理論からなる精神分析の創始者。 20世紀の思想に大きな影響を与えた。『精神分析入門』。 |
講 師 |
鈴木 晶(法政大学教授) |
|
1952生。法政大学教授。 『フロイトの精神分析』『フロイトからユングへ』『フロイト以後』。 | | | |
|
|
第5回 9/18(土) 「チョムスキー」 |
テーマ |
チョムスキー (1928〜) |
|
アメリカの言語学者。 生成文法理論。反戦運動家。 『文法の構造』『文法理論の諸相』『9.11』。 |
講 師 |
酒井邦嘉(東京大学大学院総合文化研究科・教養学部助教授) |
|
1964生。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部助教授。 『心にいどむ認知科学』『言語の脳科学』。 | | | |
|
|
第6回 10/16(土) 「ヘルマン ・ヘッセ」 |
テーマ |
ヘルマン ・ヘッセ (1877〜1962) |
| | | |