メビウス月例研究会 第120回例会・スペシャル・ワークショップ
「科学文法と脳科学―脳はどのようにことばを生みだすか」

 私たちは、単語と単語を結び付けて句を、句から節(文)を作り上げます。一見して当たり前に見えるこの能力には、人間が正に人間であるための秘密が隠されています。
言語、それは、私たちの身の回りに存在する最も身近な「自然科学」なのです。
  一方、ことばを生み出す源、つまり、人間にとって人を人としたらしめる最も重要な臓器、器官である「脳」への探求は、ことばの研究に不可欠です。そして、その「脳」が作り出す生物全般が備える能力の中でも、最も謎に満ちているのが、やはり人間のことばの能力なのです。
  120回メビウス月例会は、ことばを学ぶ全ての人に必須、必聴の特別セミナーです。
  英語学習者、認知(言語)科学者、文化人類学、心理学、言語学、脳科学すべてに関わる人に送る最高級知的エンターテイメントの登場です。

1.日 時

2005 年 9 月 24 日(土)    13 : 30 〜 17 : 00

2.会 場

京都外国語大学7号館3階   733 教室

3.参加費

無料

4.講師紹介

小野隆啓(おの・たかひろ)先生 京都外国語大学外国語学部教授
(2001-2年マサチューセッツ工科大学大学院言語哲学科客員研究員)
早くからチョムスキーに教えを受け、日本での生成文法の研究発展と共に歩んできた生成文法研究者。著書に『生成文法用語辞典』(大修館)、『英語の構造』(監修・編著)(金星堂)などがある。

酒井邦嘉(さかい・くによし)先生 東京大学大学院総合文化研究科助教授
(1996年マサチューセッツ工科大学言語・哲学科訪問研究員)
理学系統の分野から生成文法の考えを深く理解し、人間の言語能力の探求を脳科学の観点から鋭く解析、研究する先鋭脳科学者。著書に『言語の脳科学』(中公新書)、「心にいどむ認知脳科学」(岩波書店)などがある。

5.お問い合わせ

国際言語平和研究所
TEL 075-322-6054 E-mail gengo@kufs.ac.jp

 
CLOSE