健康トピックス

脳は正直、面白い話だと活動が活発に!

 −面白い話を聞くと脳の活動は活発になるが、退屈な話だと低調になる−。東京大学の酒井邦嘉助教授の研究で、脳の言語機能にかかわる部分でそんな正直な反応が起きていることがわかりました。

 酒井助教授はレーザー光を頭の外から当てて、脳の中で反射した光を測ることで脳の中の活動状況(血液の流れ)を見ることができる装置を使って測定しました。

 実験では、健康な成人男性7人を対象に「セロ弾きのゴーシュ」という物語を聞かせた場合と、「きょうは天気がいい」という文句の単調な繰り返しを聞かせた場合の脳の反応を調べました。

 その結果、言語の理解にかかわるとされるウェルニッケ野(や)という部分で、物語を聞かせたときの方が、酸素を含む血液が盛んに流れ込み、活動はより活発になることがわかりました。

 酒井助教授は「今後は文法や意味、アクセントの違いによって脳の活動にどんな差がでるのか調べたい」ということですが、この技術を使えば、脳の機能に障害が起きているかどうかを簡単に診断できるようになりそうです。


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