参考資料2

本企画の趣旨

1. なぜ「脳」なのか
 「脳」は、情報を感知し、集め、処理し、判断し、記憶し、行動を指令し、ヒトをヒトたらしめるものです。しかし、あまりにその仕組みや働きが複雑なため、未だに謎が多く、人体最後のフロンティアとさえも言われています。「脳」の機能を解明することは、ヒトを、つまり私たち自身を知ることになるのです。私たち人間が未来にわたって知性と感性を健やかに保ち生存するためには「脳」の解明は欠かせません。
 この「脳」の謎に、多くの研究者達が、遺伝子を解析しニューロンの働きを調べることでより詳細に「知る」ことで迫り、脳に発症する病気の原因を探りそれを治療する手段を追求して「守る」ことで迫り、コンピュータやロボットを用いて脳を「創る」ことで迫ってきました。そしてこれから、「脳」の「学習」の仕組みにも迫ろうとしています。その成果は、分子生物学・生命科学・臨床医学・神経科学・情報工学・言語学・心理学といった、従来の学問分野だけに留まらず、複数の分野にまたがる新たな"脳科学"という学問分野を生み出すほど多岐にわたっています。
 今回の企画では、日夜研究に取り組む研究者が、来場者に、普段の生活では見ることのできない「脳」の姿を様々な角度からご紹介致します。
2. どのように見せるのか
 本企画は、大きく分けて2つの方法で「脳」を見せます。
 1つは、3名の研究者による講演とパネルディスカッションで構成されたシンポジウムです。ここでは、遺伝子からヒトの個体というミクロからマクロに及ぶ幅広いレベルにわたり研究が行われていること、また、これらの成果が1つに統合される方向へ向かっていることを示し、現在と未来の脳科学の研究の迫力を来場者に感じてもらいます。
 もう1つは、研究者による15の特別展示です。ここでは、研究者が、日々打ち込んでいる最先端の脳科学の研究成果や研究現場の一部を、来場者と直接コミュニケーションをとりながら分かりやすく紹介します。来場者は、普段研究者が実際に使っている研究機器に触れたり、学会で発表したばかりの研究成果の説明を受けることができます。これによって、来場者は研究者を身近に感じながら、研究者が解明しつつある「脳」の秘密を共有することができるのです。
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This page updated on July 30, 2004

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